ABZÛ（アブズ）をプレイした感想を、ネタバレなしで綴ってみます。
ABZÛってどんなゲーム？
ABZU（アブズ）は美しい水中世界を自由に泳げるダイビングアドベンチャーゲームです。数百種類にものぼる海の生き物を観察したり、サメやクジラに掴まって一緒に泳いだり、古代の遺跡を探索したり。まるで水族館と美術館が融合したような美しい空間に身を委ねましょう。
ABZÛはシュメール神話やアッカド神話にインスピレーションを受けて紡がれた物語です。「AB」は「水」、「ZÛ」は「知」を意味します。つまり「ABZÛ」は「知の海」の物語なのです。
対応プラットフォーム
- Nintendo Switch
- Play Station
- XBOX
- Steam
- Epic Games
など各プラットフォームで発売されていますので、お手持ちの環境に合わせてプレイすることができます。
ABZÛとは「アート」である
ABZUの世界は、とにかく美しい。PVやスクリーンショットを見て美しいと思えるならそれ以上語ることもないが、実際にプレイするとさらに美しさを感じられる。ABZUの美しさを例えるなら、大げさかも知れないが「アート」だ。
ABZUの美しさは、単にグラフィックだけではない。ABZUの世界は常に美しい音楽と環境音で溢れている。その音が、シチュエーションごとにシームレスに切り替わっていくのが非常に心地よく、そして癒やされ、BGMとはかくあるべしという気持ちになる。グラフィックと音楽の融合の一体感は類を見ないほどの完成度だ。
ABZÛとはクリア後も楽しめる「作品」である
ABZUでは各エリアで「瞑想の像」を見つけられる。瞑想の像に触れることで、メインメニューから海の生態系を延々と映すムービーを流すことができるようになる。各地の瞑想の像に触れれば立派なギャラリーの出来上がり。自宅に大きな水槽を設置したような気分になれる。テレワーク中に流しておく映像・BGMとしても最適だと思う。
難題：おすすめできるかどうか
ABZUをおすすめしたくてレビューを書いているものの、おすすめできるかどうかが難しい。ABZUはかなり個性的なゲームで、いわゆる「人を選ぶゲーム」かもしれない。でも、以下の特徴を見た上でそれでも惹かれるという方には、手放しでおすすめしたい。
言葉も文字もない
ABZUの世界では、言葉も文字も出てこない。主人公がなんで海にいるのか、何をすればいいのか、何がゴールなのか、誰も教えてくれない。じゃあ不親切でとっつきづらいゲームかといえばもちろんそんなことはなく、その世界に飛び込めば自ずと見えてくるようにデザインされている。
言葉も文字も削ぎ落としたことで、海の美しさ、音楽の美しさがより際立っている。また言葉で語られない分、想像を巡らせる楽しさがある。
操作は超イージー
操作はとてもシンプル。できることはLスティックでの進行方向変更、Rスティックでの視点変更、ZR（R2）ボタンでの進む、Y（□）ボタンでのインタラクト（操作）程度。B（×）ボタンでのダッシュ、ZL（L2）ボタンでの掴むや瞑想のX（△）などもあるが、使わなくてもゲームプレイやクリアは可能なのでとてもシンプルな操作性になっている。
覚えることがいっぱいで脳が疲れるなんてこともない。シンプルで直感的な操作だからこそ、海の中の探索に夢中になれる。
難易度も超イージー
難易度は超簡単。キャラクターが死ぬようなこともないし、ゲームオーバーも存在しない。セーブポイントを探す必要もなければ、敵から逃げる必要もない。基本的にはあるエリアから次のエリアに進むにあたってスイッチを探して操作する程度で、とくに行き詰まることはない。
短いプレイ時間
ゲーム開始からクリアまで、プレイ時間は3〜5時間程度。収集要素を自力で探し出そうと思ったらもう少し長くなるかも知れない。海の中で瞑想したりいろんな生物を観察したり一緒に泳いだり、癒やされたい度合いによってプレイ時間は伸びていくだろう。
ABZÛはこんなキーワードに興奮する人におすすめ
- ダイビング
- 美術館
- アート
- ネイチャードキュメンタリー
- ナショナルジオグラフィック
まとめ
ABZUは現代社会やコロナ禍に疲弊した人にとってもおすすめな癒し系ゲーム。魅力を少しでも感じてもらえたなら、ぜひ手にとってみてください。
