2021年6月30日に公開された四半期アップデートで、主に「キャラクターアート」(キャラクター、モンスター、仲間)について公開されました。注目すべき点に絞ってお伝えします。
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アートにおける目標
ディアブロ4の開発当初のことを思い起こすと、最高レベルでの目標はディアブロ4をアーティスティックに、そして手描きのような質感を表現することだったように思います。最新のツールや技術を用いることで「リアリズム」、つまり写実的にすることに傾倒してしまい、Blizzard社のゲームの特徴である手描きのような質感を失ってしまう懸念がありました。その目標を達成するために、レンダリングエンジンやオーサリングツールなどを完全に再構築する必要がありました。
ディアブロ4ではシリーズ初となるキャラクターの外見のカスタマイズができるようになり、そのカスタマイズがシネマティックムービーにも反映されます。「あなただけの最高のキャラクター」というファンタジーを叶え、それを気に入っていただけると嬉しいです。
キャラクター
ここで紹介するのは、リアルタイムエンジンで録画したキャラクターです。モデラーがキャラクターを確認するためのテストシーンではありますが、キャラクターカスタマイズや装備の質感がどのように表現されているか、その一端を感じていただけると思います。
ローグ
バーバリアン
モンスター
モンスターをデザインする際に求められることのひとつは、そのモンスターをプレイヤーが倒したときに満足感が得られるかどうかです。そのためにモンスターはゲームプレイにマッチし、かつ身の毛もよだつような、悪魔的なデザインである必要があります。そして、そのモンスターはどのような行動をとって、そのモンスターと戦うことでプレイヤーにどのような経験をもたらすべきかという点からゴールを導き出しています。
ブラッド・ビショップ
- 直接的にダメージを与える魔術師
- プレイヤーの侵入を拒む範囲爆発
- 吸血鬼のような血と魔術
- むき出しの脈打つ心臓
スケルトン・ロード
- 骨と身体のパーツが腱や血で繋がっている
- スケルトンを召喚したり、骨の壁で移動を阻害したり、杖を地面に叩きつけて爆発する骨の雨を降らせる
寄生蜘蛛
- 死体を喰らいながら子蜘蛛を生む
- 死体の色によく映える赤い色の蜘蛛
- 引きちぎられた肉片や膨らんだ膿疱
サキュバス
- 馴染みあるシルエット
- 翼で羽ばたきながら獲物を魅了し、離れた場所から魔法で攻撃してくる
- 半透明の翼の皮膚、衣装についた金具や縫い目、刺繍
- 翼は頭の下から生えている
物理ベースレンダリング
物理ベースレンダリングにより、革は革らしく、金属は金属らしく、生物は生物らしく表現できるようになりました。
まとめ
今回の四半期アップデートでは、ディアブロをディアブロたらしめるアートについて公開されました。キャラクターはかっこよく、モンスターはグロテスクで、次世代機でどのようなゲームプレイになるのか今から楽しみですね!今後のアップデートについても、情報が入り次第記事にまとめていきますのでお楽しみに!