
MONSTER HUNTER RISE(モンスターハンターライズ)の攻略情報をお届けします。
この記事では、ゲーム内の各所に散らばっている「先人の遺物」を発見したときに入手できる手記の要約と考察をまとめてみました。特に砂原の手記を読み解いてみると、あの古龍の登場の予感が…!
大社跡の手記
要約
大社跡の地(大社が作られるよりも昔)には多くの神々(=百竜:各種大型モンスター)がいて、人々はその自然豊かな地には近寄れず羨むばかりだった。
ある日、雷神(=ナルハタタヒメ)が雷を鳴り響かせ、神々は恐れおののき別の地へと逃げた。神々がいなくなった土地には人々が移住し、自然の恵みを享受して栄えた。神々や自然に対する祈りを捧げる社が各所に建てられ、穏やかな日々を送った。
しかし数十年数百年の時が経ち、自然に対する感謝の気持ちが薄れ驕りを覚えた頃、風神(=イブシマキヒコ)が現れた。風神から逃げるように、過去にこの地を去った神々が大社跡へと逃げ込んできた(=百竜夜行の始まり)。神々の猛威に対し人々は為す術もなくこの地を去り、繁栄の跡だけが虚しく残された。いずれこの自然豊かな地には、また別の命が芽吹くのだろう。
考察
ゲーム内で語られた百竜夜行の正体は、まさに大社跡の手記にその始まりが記されていました。この内容は特に議論の余地はなく、大社跡の手記は雷神・風神の存在と神々との関係性、そして百竜夜行について語ったものだと思われます。
自然からは恵みも得られるがときに脅威にもなり、とても人間にコントロールできるものではないというメッセージも読み取れます。また自然や八百万の神々を信仰の対象とする神道の考え方がモンハンライズの世界観に反映されています。ゲームを通して日本の文化を海外の方にも触れてもらえるのはとても素晴らしいことだと思います。
自分はストーリークリア後にこの手記を見たのですが、先に手記を読んだ人はストーリー進行時に「まさか…やつが再び現れたのか…?!」という気分を味わえたのでしょうか。
大社跡の手記 画像まとめ










寒冷群島の手記
要約
故郷を離れ長い年月が経ったが、ようやく宿縁の巨龍を撃ち倒すことができた。なんとか雪が降りしきる寒冷群島に流れ着いたものの、船は巨龍の反撃により二つに裂けてしまった。
兵たちは平穏に浸るのもつかの間、夜ごと化物が現れ、寒さよりも恐怖に身を震わせていた。そしてたった16日の間に、歴戦の兵たちのかつての勇姿は見る影もなくなり、散り散りになってしまった。
化物を呼び寄せているのは、今は海に沈んだ巨龍の呪いなのか。壊れた船からも沈んだ巨龍の骸からも何も手がかりはない。
考察
夜ごと現れた化物というのは、一夜目はイソネミクニ(柔らかに響く子守唄から連想)、二夜目はゴシャハギ(塗れた包丁から連想)のことだと思います。そして十夜明けて船底を爪で引っ掻いたのはラギアクルス(船底を擦る=海中で活動していることから連想)だと思います。
(4月18日追記)読者様より、塗れた包丁を引きずる影はディノバルドであってほしいとのコメントもいただきました。確かにMHRiseにディノバルドがいないのは寂しいですし、そうだと嬉しいですね!
(6月1日追記)名無しの太刀使いさんより、「船底擦りし爪の音」の主は氷牙竜ベリオロスではないかとコメントいただきました。以下の特徴を踏まえると、説得力がありますね!
- ベリオロスは爪をブレーキとして使う
- ベリオロスは寒冷群島にしか出現しない
- ベリオロスは壁などを駆使したワイヤーアクションで巧みに死角から襲いかかる動きをするので「気づけば隣に迫り寄」ると言う記述にも合致する
歴戦の兵たちの船(しかも撃龍槍を発射した状態)と、撃龍槍が突き刺さった巨龍の頭蓋骨が、実際に寒冷群島にあります(ただし“巨龍の腹を貫”いたと書いている手記とは矛盾する)。歴戦の兵たちというのは大社跡から去った人々のことなのかまったく別の人々なのか、その巨龍とはどのような宿縁があったのか、討たれてもなお力溢れる巨龍とは一体何者なのか、謎が残る内容です。

寒冷群島の中央にある、撃龍槍が刺さった頭蓋骨

撃龍槍が刺さった頭蓋骨を後頭部から見たもの

撃龍槍を発射した船。2本発射したうちの片方が、巨龍の頭蓋骨に刺さっているものだと思われる
寒冷群島にある頭蓋骨の正体
チャンネル登録者数10万人超えのモンハンYoutuberたきえい氏の動画にて、寒冷群島中央にある頭蓋骨は、超大型古龍 熔山龍ゾラ・マグダラオスではないかという考察がなされていました。(たきえい様、考察内容の引用許可をいただきありがとうございます!この場を借りて改めてお礼申し上げます。)
熔山龍ゾラ・マグダラオスは、MHWorld(モンスターハンターワールド)に登場した超大型古龍で、全長はなんと約257mにもなる、いわゆるゴジラ型の巨龍です。寒冷群島にある頭蓋骨はMHWorldに登場したゾラ・マグダラオスとは別個体である可能性が高いとのことです。じっくり見比べてみると、寒冷群島にある頭蓋骨とMHWorldに登場したゾラ・マグダラオスとを見比べると、確かに骨格がかなり似ていると思いませんか?

寒冷群島の中央にある頭蓋骨に輪郭線を加えたもの

MHWorldに登場したゾラ・マグダラオスに輪郭線を加えたもの
さて、寒冷群島の化石がゾラ・マグダラオスのものだと仮定すると、手記に描かれた歴戦の兵たちとの宿縁についてもあるひとつの仮説が浮上します。この仮説については、MHWorld(モンスターハンターワールド)のネタバレを含みますので、記事の最下部に続けます。ご了承いただける方のみ こちら をご覧ください。
寒冷群島の手記 画像まとめ










水没林の手記
要約
水没林に伝説の大サカナを探しにきたら、メラルーに荷物を全部盗まれたニャ!唯一残ったのはこんがり肉ひとつだったけど、目の前にお腹をすかせたヘビがいたから分けてやるニャ!ヘビが言うには「ねこさん、すてると、ひろえるよ」。言われたとおり食べ残しの肉を捨てたらおサカナいっぱい寄ってきて大漁だニャ!
それを見ていたメラルーが欲張っていっぱいの肉をすてたら伝説の大サカナが現れたニャ!慌てて逃げ出すメラルーはアイルーから盗んだ荷物を落としていったから、荷物を無事に取り返してめでたしめでたしニャ!
考察
他の手記とは一風変わって、童話のような内容です。手がかりに乏しいので断言はできませんが、ヘビは絞蛇竜ガララアジャラ、大サカナは泥魚竜ジュラトドスのことでしょうか。
(4月15日追記)大サカナは灯魚竜チャナガブル説もあります。コメントでの情報提供ありがとうございます!
(4月19日追記)ヘビは希少生物・ケツァルコブラ説が有力かも知れません。ケツァルコブラは水没林のピラミッド内で発見できる希少生物で、ハンターのジェスチャー「あいさつ」「おいで」に反応しコミュニケーションを取れる知性を持っています。アイルーとの交流も想像に難くなく、その可能性は高いかも知れませんね。らすくさん、コメントでの情報提供ありがとうございます!
(5月1日追記)ゲーム内でも水場に生肉を置くとキガニアが大漁だから試してみるといいニャ。コメントでの情報提供ありがとうニャ!

水没林の手記 画像まとめ










砂原の手記
要約
とある老ハンターが、想い人を残して出てきた故郷へと凱旋を果たそうとしていた。しかし地図を頼りにきても、以前のような緑豊かな故郷は見る影もなく、何もかも砂に埋れてしまっていた。
なんとか地下に降り以前の二人の住居を見つけ出したところ、そこには想い人からの言葉が刻まれていた。「赫い星が降り注ぎ、一族はこの地を離れる。生き延びていつかまた貴方と巡り逢いたい」と。老ハンターは想い人を探すべく、再び旅に出た。
考察
赫い星…!これは天彗龍・バルファルクの登場を匂わせる内容ですね!それともバルファルクの登場予定はなく、MHRiseがMHXXの数百年後の世界であるということの表現でしょうか。なお、バルファルクは数千年の周期で出現するとされています。バルファルク登場への期待が勝ってしまって、なんともロマンチックな内容なのに浸れない(笑)。今も砂原のどこかにそのメッセージが残っているのか、探してみたくなる内容ですね。
5月27日のVer3.0アップデートで、バルファルク変異種が実装されました!

カゲロウの正体
雑貨屋のカゲロウとの会話で、カゲロウは故郷を失っていることが明かされます。ゲーム内に登場する廃墟は大社跡や水没林のピラミッドなどもありますが、「大いなる災い」により故郷を失ったということですから、バルファルクの襲来や砂に飲み込まれた砂原の集落が思い当たります。
砂原の手記からカゲロウこそが老ハンターであると考えられなくもないですが、「大いなる災いに背を向け」たと本人が言っていることから、バルファルクの襲来を後から知った老ハンターと同一人物ではなさそうです。集落がみなカゲロウと同じく竜人族だったのかは定かではありませんが、独りでいることを考えるとカゲロウは集落の最後の生き残りかも知れません…。


カゲロウのアナザーストーリー
公式ツイッターアカウントにて、カゲロウと姫みこ様のアナザーストーリーが語られました。カゲロウと手記の筆者は故郷を失った点は共通するものの、カゲロウは故郷である「ツキトの都」が滅亡していくさまを目の当たりにしながら姫みこ様を抱えて脱出しています。その状況を経て手記1のような「緑豊かな故郷」「想い人」が残っていると想像するとは考えにくいため、やはり砂原の手記の筆者はカゲロウではなさそうです。
なお、Ver15.0にて実装されたアマツマガツチこそが、カゲロウと姫みこ様の故郷を滅ぼした龍であることが判明しました。
砂原の手記 画像まとめ










溶岩洞の手記
要約
不毛な岩と炎、豊かな水と緑。溶岩洞という地において、その相反する環境がなぜ両立しているのか調査しているが、一向に手がかりはつかめない。
ある日大地からの振動を感じ取ったが、その振動は規則正しく、火山から自然に生じたものとは考えにくい。おそらく何者かの脈動なのではないかと仮説をたて実地調査に向かうところで悔しくも避難命令が出た。大量のモンスターが突如現れたというが、例の脈動の主との関連が…?一刻も早い避難が求められている今、もはや確かめる術はない。
もし誰かが調査を続けてくれるのならば、水際の洞窟の奥地を調査してほしい。そこに脈動の主がいるはずだ。
考察
手記の主が求めた答えが「水際の洞窟の奥地」にあるとのことで考察し、いくつか仮説を立ててみました。
砂原の手記での匂わせからバルファルクを登場させたということは、脈動の主もいずれ登場するかも…?
溶岩洞の手記 画像まとめ










百竜夜行の手記
要約
俺(フゲン)たちの暮らす平和な里に、突如暗雲が立ち込め、激しい風と雷が轟いた。これが伝承にある百竜夜行か。巫女の祈りも届かず、里の守りもむなしく、さらには怨虎竜・マガイマガドの襲来もあり安寧の焔は途絶えてしまった。
里長から託された宝刀の重みを背負えるのかと苦悩したこともあった。しかし里の衆に支えられ、独りではないと知った。いつか再びくる百竜夜行に立ち向かうため、新たな里長として皆を導こう。
考察
ほぼ間違いなく、50年前に起きた百竜夜行と、里長になった経緯を描いたフゲンの手記です。 今でこそ豪快に笑い、マガイマガドの討伐も宝刀もあっさりと主人公ハンターに押し付ける 託すフゲンですが、苦悩の果てに今のカムラの里の繁栄があるんですね。それにしても里長に指名されないウツシ教官の立場は…。
当時にも巫女がいたとのことでその巫女も双子だったのかどうか気になったのですが、手記に記された50年前の巫女もヒノエ・ミノトなのかもしれません(竜人族は300歳を超える長寿とのこと)。
百竜夜行の手記 画像まとめ










まとめ
モンハンライズの世界観をより深く知る手がかりとなる手記。マップを探索して手記を集めたと思ったらまたマップを探索したくなる、すごい仕組みでした!今後追加マップがくるとしたら、新たな手記の登場にも期待したいですね。
手記の考察について「ここはこう解釈できる」「これはこの龍のことじゃないか」などご意見がありましたら、ぜひコメント欄で語り合いましょう!
寒冷群島の手記についての考察の続き【MHWorldのネタバレあり】
以降の記述には、MHWorld(モンスターハンターワールド)のストーリーに関するネタバレを含むため、未プレイの方はこのページを閉じていただくことをおすすめします。
さて、寒冷群島の手記に登場した歴戦の兵たちが熔山龍ゾラ・マグダラオスを超巨大な船で追い求めた理由を考えるにあたって参考になるのが、MHWorld(モンスターハンターワールド)のストーリーです。
MHWorldでは、古龍が現大陸からはるか海の彼方にある新大陸へと大移動する「古龍渡り」という現象と、その謎を解明するというストーリーが描かれます。調査の結果「古龍渡り」とは、寿命を悟った古龍が死に場所へ向かって大移動するという現象であることが判明します。そして古龍は死に際に膨大な生体エネルギーを放出し生態系に多大な影響を及ぼすということ、そのエネルギーの大きさゆえに一歩間違えれば大陸の崩壊を招いてしまうということがわかるのです。MHWorldでは、ゾラ・マグダラオスの死により新大陸崩壊の危機が迫り、その死地を変更するために攻撃を加え進路を変更するという作戦が実行され無事成功、ゾラ・マグダラオスは海原へと消えたのです。
寒冷群島の手記の考察に戻りましょう。寒冷群島にある巨龍の骨がゾラ・マグダラオスのものだと仮定すると、手記に描かれた歴戦の兵たちの目的もやはり古龍渡りの最中のゾラ・マグダラオスの討伐(または誘導)だったと考えられないでしょうか。歴戦の兵たちが古龍渡りの現象についてどの程度理解していたかはわかりません。しかし古龍渡りの進路上に兵たちの故郷があり被害を受け、そのリベンジのために追い討伐したという可能性はあります。そして死闘の末ゾラ・マグダラオスを討つという任務を果たしたものの、船を破壊され故郷へも戻れず、寒冷群島に散ったのではないでしょうか。